介護業界では正社員やアルバイトだけでなく派遣という働き方もあります。派遣社員として介護職に就くにあたって重要なポイントとなるのが社会保険の加入です。社会保険とは労働者が安心して働けるように様々な支援を受けられる制度のことを言います。正社員の雇用では加入が義務付けられていますが、派遣社員でも条件さえクリアーしていれば加入することは可能です。基本となる条件の一つが所定労働時間で、1週間の勤務時間が正社員の3/4以上でなければいけません。ここで挙げる正社員とは派遣先の事業所ではなく雇用されている派遣会社で勤務している従業員です。
そのほかの条件として週に20時間以上の勤務、1年以上の雇用、一定以上の月収などがあります。これらの条件が1つでもクリアーできなければ加入することができません。派遣として介護職に就いて社会保険の加入を希望する人は、求人募集の契約内容をチェックして条件を満たしていることを確認する必要があります。加入の手続きは雇用主である派遣会社が行ってくれますが、国民健康保険に入っている人は先に脱退手続きを済ませなくてはいけません。
派遣希望者の中には給料から天引きされる金額が多いことを理由に加入を拒否する人もいます。条件を満たしている人の加入は法律で定められているため、個人的な理由で断ることはできません。その場合、週の勤務時間を減らすなどの調整をして加入条件を満たさないようにすることで回避できます。